新築マンション内覧会でチェックすべきポイントや持ち物リストを紹介

新築マンションの購入は、多くの人にとって人生で一度の大きなイベントです。この重要なステップである内覧会を理解し、適切に準備することが成功への鍵となります。

この記事では、新築マンション内覧会の目的、重要性、流れ、チェックポイント、持ち物、そして内覧会同行サービスについて詳しく解説します。

 

新築マンション内覧会の重要

新築マンションの内覧会は、購入予定の物件が契約通りに建設されているかを確認し、将来的な住まいの質を保証するための重要な機会です。

この段階では、物件の状態を詳細に検査し、不具合や問題点を特定することが目的となります。以下では、内覧会の目的と重要性について詳しく説明します。

 

内覧会で何をするのか

内覧会では、以下のような活動を行います。

 

  • 物件の全体的な検査: 建物の外観、共有スペース、専有部分を含む物件全体を確認します。
  • 細部のチェック: 壁、床、天井、窓、ドアなどの細部をチェックし、傷や不具合がないかを確認します。
  • 設備の機能テスト: 水回り、電気設備、暖房・冷房システム、換気扇などの機能をテストします。
  • 契約内容の確認: 契約書や図面と実際の物件を照らし合わせ、契約通りに施工されているかを確認します。

 

内覧会の目的

内覧会の主な目的は以下の通りです。

 

  • 品質の確認: 新築マンションが建築基準に適合し、高い品質で建設されているかを確認します。
  • 不具合の特定: 施工ミスや材料の欠陥など、不具合を早期に特定し、修正を要求することができます。
  • 将来のトラブル回避: 内覧会で問題を発見し、修正することで、将来的なトラブルや追加の修理費用を回避します。

 

内覧会の重要性

  • 購入者の安心感: 物件が契約通りに建設されていることを確認することで、購入者は安心して購入決定を下すことができます。
  • 資産価値の保証: 物件の品質を確認し、必要な修正を行うことで、物件の資産価値を保持します。
  • 生活の質の向上: 物件の快適性や機能性を確認することで、購入後の生活の質を向上させることができます。

購入者にとって非常に重要な機会である新築マンションの内覧会では、物件の状態を正確に把握し、改善箇所があれば改善要求を行うことが重要です。

購入後の満足度を高め、安心して生活を送るためにも内覧会は重要なプロセスとなります。

 

新築マンション内覧会には2パターンある

新築マンションの内覧会には、大きく分けて2つのパターンが存在します。一つは専門業者が立ち会うケース、もう一つは購入者が自らチェックを行うケースです。それぞれについて解説します。 

 

専門業者が立ち会うケース

第三者である専門業者は、建築や不動産に関する深い知識と経験を持っており、購入者が見落とす可能性のある不具合をしっかりチェックし発見してくれます。

売主や施工会社とは違い、購入者の立場に立って、客観的な視点から物件を適切に調査・評価されるため、客観的で公平な意見が得られるメリットがあります。

以下に専門家が立ち会う場合の、役割とメリットについて簡単に解説します。

 

<専門業者の役割>

  • 専門的な知識: 専門業者は建築や不動産に関する深い知識を持っています。専門業者は建築基準、材料の品質、設備の機能性など、一般の購入者が見落としがちな側面を評価できます。

 

  • 客観的な評価: 専門業者は購入者とは異なる、客観的な視点から物件を評価します。こ売↓評価のおかげで、購入者の感情や期待に左右されずに、物件の実際の状態を把握することができます。

 

<専門業者が立ち会うことの利点>

  • 不具合の早期発見: 専門業者は、建築上の不具合や施工ミスを早期に発見することができます。早期発見により、引き渡し後のトラブルを回避し、修正を迅速に行うことが可能になります。
  • 詳細なチェック: 専門業者は、物件の細部にわたるチェックを行います。こうした詳細なチェックによって、隠れた欠陥や将来的な問題点となる箇所の発見ができます。
  • 購入者のサポート: 専門業者は、購入者が理解しにくい専門的かつ技術的な側面をわかりやすく説明したり、必要な情報を提供してくれます。

 

専門業者が立ち会う内覧会は、購入者にとって非常に大きなメリットがあります。

専門的な知識と客観的な評価により、安心して購入決定を下すことができ、将来的な問題を回避することが可能になります。

こうした安心を得るためにも、専門業者へ依頼することをおすすめします。

 

 

購入者だけでチェックするケース

購入者が自身で新築マンションの内覧会を行う場合、専門家のサポートがないため、の準備が必要となります。チェックリストの作成や計測器具の準備をはじめ、建物のチェックの際も細かな点に目を光らせる必要があります。

以下では、購入者だけでチェックする場合の注意事項について詳しく説明します。

 

<購入者だけでチェックする際の注意点>

  • 事前の準備: 内覧会に臨む前に、チェックリストを作成し、どのようなポイントを確認するかを明確にしておくことが重要です。
  • 必要なツールの準備: 計測器具、筆記用具、カメラ、懐中電灯など、物件のチェックに必要なツールを準備します。
  • 時間の確保: 物件のチェックには時間がかかるため、十分な時間を確保し、急がずに丁寧に検査を行うことが重要です。
  • 知識の習得: 建築や不動産に関する基本的な知識をあらかじめ習得しておくことが望ましいです。そうすることで、専門家がいない状況でも適切な評価が可能になります。

 

<購入者だけでチェックする際の利点>

  • 自由度の高さ: 自分自身のペースで物件をチェックでき、特に重視するポイントに集中することができます。
  • 個人的な視点からの評価: 自分の生活スタイルや好みに基づいて、物件を評価することができます。

このように、購入者だけで内覧会を行う場合は、より一層の注意と準備が必要です。

物件の状態を正確に把握し、後でのトラブルを避けるために、事前の準備と慎重なチェックは必要不可欠です。

 

 

新築マンション内覧会の流れ

内覧会当日は、まず物件の外観をチェックし、その後室内の細部に至るまで検査を行います。

専門業者が同行する場合、持参するチェックリストに基づいて検査を進めます。

内覧会当日の一般的な流れをわかりやすく説明します。

 

  1. 集合とオリエンテーション

集合: 内覧会は通常、物件の現地で行われます。購入者は指定された時間に現地に集合します。

オリエンテーション: 売主や施工会社の担当者が内覧会の進め方、スケジュール、注意点などについて説明します。

 

  1. 共有部分の確認

エントランス、廊下、エレベーター、共用施設など、マンションの共有部分を確認します。これには清潔さ、照明、安全性などが含まれます。

 

  1. 専有部分の確認(室内のチェック)

 物件の専有部分、つまり購入者が実際に使用する部屋をチェックします。間取り、壁、床、天井、窓、ドアなどの状態を確認し、契約内容と相違がないかを確認します。

 

  1. 設備の機能テスト

水回りの設備、電気設備、暖房・冷房システム、換気扇などの機能をチェックします。これには、水漏れのチェック、電気スイッチの動作確認、換気扇の機能テストなどが含まれます。

 

  1. 不具合や疑問点の記録

内覧中に気づいた不具合や疑問点は、メモや写真を使って記録します。これは後の修正要求や質問のための重要な資料となります。

 

  1. 質問とフィードバック

内覧会の最後には、売主や施工会社の担当者に対して質問やフィードバックの時間が設けられます。ここで不明点や懸念事項を解消します。

 

  1. 内覧会の終了と次のステップ

全てのチェックが終わったら、内覧会は終了します。チェック後に不具合が見つかった場合は、修正を要求する手続きに進みます。

 

 

ここまでが内覧会当日の流れとなります。スムーズで効率良く進めるために、事前の準備や注意点、チェックする際のポイント等について知っておくことが大事です。

 

新築マンション内覧会のチェックポイント

新築マンションの内覧会は、購入する物件が契約通りに建設されているかを確認するための重要な機会です。

 

内覧会では、様々なチェックを通じて物件の品質と機能を評価します。

 

以下では、物件の状態を正確に把握し、将来的な問題を防ぐために、内覧会で特に注意すべき主要なチェックポイントについて詳しく説明します。

 

 

契約した図面通りに施工されているか 

契約時の図面と実際の建物の間取りが一致しているかを確認します。部屋のサイズや配置、窓の位置などが図面通りかをチェックします。次に、キッチン、バスルーム、トイレなどの設備が契約通りに設置されているかを確認します。また、追加で注文したオプションが正しく施工されているかもチェックします。

 

 

施工精度に問題がないか

建物の壁が垂直に建っているか、床が水平であるかを確認します。これは、建物の構造的な問題を示す重要なチェックポイントとなります。また、壁紙や塗装の仕上がりがきれいかどうかをチェックします。具体的には不均一な塗装や壁紙のしわ、剥がれ、汚損が無いか細かく確認します。

 

 

設備が正常に動作するか

水回りや電気設備など、設備の動作を確認します。水回りのチェックでは、蛇口からの水漏れ、トイレの流れ、シャワーの水圧など、水回りの設備が正常に機能しているかを確認します。また電気設備のチェックでは、スイッチやコンセント、照明器具が正常に動作するかをチェックします。さらに、エアコンや換気扇などの動作も確認します。

 

 

取付物はしっかり固定されているか

棚、照明器具、カーテンレールなどがしっかりと固定されているかを確認します。ゆるみやぐらつきがある場合は、将来的な安全性の問題につながる可能性がありますので、細かくチェックします。

 

 

傷や汚れはないか

新築の物件であれば、内装はきれいな状態であるべきです。壁、床、天井などに傷や汚れがないかを細かくチェックします。

 

 

給排水設備などから水漏れがないか

水回りのチェック:につていは、キッチンやバスルーム、トイレなどの水回りを確認し、蛇口や配管からの水漏れがないかをチェックします。水漏れは、将来的な修理費用や不便を招く原因となります。

次に流し台やシャワー、トイレの排水がスムーズに行われているかを確認します。排水の不具合は、日常生活に大きな影響を与える可能性がありますので、排水の流れについてもチェックが必要です。 

 

換気扇などが正常に機能しているか

換気扇の動作確認では、キッチンやバスルームの換気扇が適切に機能しているかをチェックします。換気扇の不具合は、室内の空気質に影響し、カビや結露の原因となることがありますのでしっかり確認しましょう。

その他の換気設備:については、住宅の快適性に直結しますので、トイレや洗面所など、他の換気設備も正常に動作しているかどうか確認します。

 

新築マンション内覧会のチェックリスト

新築マンションの内覧会では、物件の状態を細かくチェックするためも、事前にチェックリストを準備しましょう。このリストは、内覧会で確認すべきポイントを整理し、見落としがないようにするため重要なアイテムとなります。

以下では、共有部分と専用部分のチェックポイントについて詳しく説明します。

 

共有部分

共有部分は、マンションの住民全員が利用するエリアです。以下のようなポイントをチェックリストに含めると良いでしょう。

 

専用部分

専用部分は、購入者が実際に生活するエリアです。以下チェックリストに含める項目をご案内します。

 

これらのチェックポイントをリストアップすることで、内覧会でのチェックがより効率的かつ効果的に行えます。

 

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新築マンション内覧会の持ち物リスト

新築マンションの内覧会に参加する際には、以下の持ち物を準備すると効率よくチェックが進められます。以下に紹介するアイテムは、物件の状態を正確に把握し、後でのトラブルを避けるために役立つものです。

 

 

必要な持ち物

 

  • チェックリスト: 内覧会で確認すべきポイントをリストアップしたもの。これにより、重要なチェックポイントを見落とさないようにします。
  • 計測器具: 部屋のサイズや家具の配置を計画する際に必要。例えば、メジャーやレーザー距離計などが役立ちます。
  • 筆記用具: メモや覚書を取るためのペンや鉛筆。気づいた点や質問事項を記録するために使用します。

 

 

あると便利な持ち物

 

  • カメラ: 物件の状態を記録するため。スマートフォンのカメラでも十分ですが、詳細な記録にはデジタルカメラが便利です。
  • 懐中電灯: 照明が十分でない場所や細部を確認する際に役立ちます。特に、クローゼット内や配管のチェックに便利です。
  • 水準器: 壁や床が水平であるかを確認するためのツール。特に、壁掛けテレビや棚を設置する際に重要です。

 

内覧会当日の服装

新築マンションの内覧会に参加する際の服装は、季節や活動性を考慮して選ぶことが重要です。適切な服装を選ぶことで、内覧会を快適に、かつ効果的に進めることができます。

以下では、季節ごとのおすすめの服装と避けるべきNGの服装を紹介します。

 

春・秋

  • おすすめ: 層を重ねることができる服装が理想的です。例えば、軽いジャケットやカーディガンを着用し、室内が暖かい場合は脱ぐことができるようにします。動きやすいパンツやフラットシューズが適しています。
  • NG: 重いコートやブーツは避けましょう。また、過度にカジュアルな服装や、動きにくい服装も避けるべきです。

 

  • おすすめ: 軽くて通気性の良い服装が最適です。例えば、綿やリネンのシャツ、Tシャツ、軽いパンツやスカートなどが良いでしょう。サンダルやスニーカーなど、涼しく快適な靴を選びます。
  • NG: 暗い色の重い服や、密閉性の高い靴は避けましょう。また、ビーチウェアのようなあまりにもカジュアルな服装も適切ではありません。

 

  • おすすめ: 暖かくて層を重ねることができる服装を選びます。セーターやフリース、暖かいジャケットが適しています。また、暖かい靴下と快適なブーツや靴を選びましょう。
  • NG: 動きにくい厚手のコートや、滑りやすい靴は避けるべきです。また、過度にフォーマルな服装も必要ありません。

 

一般的な注意点

  • 動きやすさ: 内覧会では多くの動きが伴うため、動きやすい服装を選ぶことが重要です。
  • 汚れても良い服装: 物件の細部をチェックする際に、壁や床に触れることもあるため、汚れても問題ない服装が望ましいです。
  • 靴: 室内で靴を脱ぐことがあるため、脱ぎ履きしやすい靴を選ぶことをお勧めします。

 

新築マンション内覧会の注意点

新築マンションの内覧会は、入居後のトラブルを避けるための、最終確認の場となります。以下では、購入者が安心して物件を確認できるよう、内覧会における注意点とアドバイスについて説明します。

 

専門業者に依頼した方が安心

専門業者や建築の専門家に内覧会に同行してもらうことで、購入者自身では見落としがちな問題を発見することができます。

専門家は建築基準や設備の機能性に精通しており、物件の状態を客観的かつ詳細に評価することができますので、事前にトラブルとなる要因を排除するためにも依頼することをおすすめします。

 

引き渡し後に気づいた不具合は直してもらえない可能性がある

内覧会で気づかなかった不具合は、引き渡し後に改善依頼することが難しくなる可能性があります。

特に構造的な問題や隠れた不具合は、後から発見された場合、修正が困難または不可能になることがあるためです。事前にしっかり確認し、改善箇所を伝えておくことが重要です。

 

契約時にアフターサービスの期間や内容を確認する

契約時にアフターサービスの期間や内容を確認し、必要に応じて契約書に記載してもらうことが重要です。

これにより、引き渡し後に発生する可能性のある問題に対して保証を得ることができます。

 

内覧会当日は予定を空けておく

内覧会では、物件の隅々まで丁寧にチェックするために十分な時間が必要です。

改善箇所が見つかった場合の打合せ等も考慮して、内覧会当日は他の予定を入れずに、十分な時間を確保するようにしましょう。

 

気になった点は遠慮せずに質問する

内覧会では、先に述べたように、内覧会後の指摘については改善要求が難しくなることもありますので、どんな小さな疑問や懸念も遠慮せずに質問することが大事です。

入居後の不安を減らし、快適な新生活が送れるよう、気になった点は遠慮せずどんどん質問しましょう。

 

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